二年ほど前のこと、私の所属するハーレーライダーグループの一人がそのタバコを吸っていた。
甘い香りがするので「うん?」と気付く。見ると細巻の葉巻色をした長目のフィルター付のタバコだ。
その時は「ふ〜ん、葉巻かな・・・」位にしか思わなかった。

それから何ヶ月かして中国道の加西SAに立ち寄ったとき、タバコが切れたので自販機で買おうと小銭を用意して自分の吸っていたタバコを買おうとしていたとき、たまたまその葉巻風のタバコが売られていた。値段は1パック350円と高い。

そのタバコを買った。パッケージには「キャプテンブラックスウィート」のネーミングがあった。
封を切り一本口にくわえた途端、「甘い!」と思った。フィルターに既に甘味があるのだ。
火をつけて吸ってみた。これまで吸っていたタバコはニコチン・タールともに低容量のタバコだったから、それに比べるとグッと濃い。
吸い込んだタバコの煙を一部だけ肺に吸い込んでみた。それでもやはりこたえる。
しかし、吸うほどに甘さがあり、香りが良い。

一本吸い終わるのに普通のタバコの2〜3倍時間がかかる。吸い応えがあるのだ。
そして1本吸い終わると、しばらくは次ぎのタバコを欲しくない。きっとニコチンが濃いからだろう。それに、甘さの余韻が唇に残っている。唇を舐めると甘いのだ。

以来、そのキャプテンブラックにはまってしまった。実際、紙巻でないため、葉巻のように吸わずに置いていると自然に火が消える事もしばしばだ。
何より、これを吸っていると香りその物も甘いので周囲の人が「いい香り・・・」と思う事が多い。
煙も比較的少ないのでいい。
葉巻ほどどぎつい香りでなく、上品な香りなのだ。

パッケージを見てもニコチンやタールの量などの表示はない。タールは紙巻ではないのでかなり少ないと思うが、ニコチンはかなり濃いと思う。

吸っていてうまいと思うタバコはなかっただけに、同じ吸うならうまいタバコがいい。
吸って余韻が残るので惰性で次々に火をつける事がなくなった。

ただ、何処でも手には入らない。売られている場所は限定される。
値段も20本で350円と高いが、こだわるともう普通のタバコは吸いたいと思わない。

うまい酒・・・があるなら、うまいタバコがあっても良いじゃないか。
目を瞑って吸っても銘柄がすぐに分かるほど個性的な味と香りのあるうまいタバコ・・・
そんなタバコを私は吸っている。

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