まさに奇跡!・・・
2001年6月23日5月22日の日記に書いた事だが、私より10歳ちょっと先輩が突然、肺ガンの宣告を受けた。
医療センターに入院し、手術不能のため、抗がん剤治療を始めていた。
抗がん剤治療は副作用も強く、治療が始まると苦しい。お見舞いに行きたい気持ちは強かったが、副作用に苦しんでいる状況ではなかなか足が運ばず、間接的に様子を聞くのが関の山だった。
しかし、入院して早や一ヶ月以上が過ぎ、思い切って昨日お見舞いに出かけた。
事前に様子をある程度聞いていたのでそれなりの気持ちで病室のドアを開け入った。
病室は個室だ。ドアをあけると奥にベッドがあるが足元しか見えない。
足を踏み入れ、ベッドの方に進んだ。
副作用で髪の毛が抜け、殆ど坊主頭に近い状態だった。しかし、顔色は悪くない。
声にも張りがある。
予想以上にお元気そうで内心ホッとした。
椅子を勧められお話をした。
そこでご本人が最初から今の状況までの経過を話し出した。最初は挨拶程度ですぐに帰るつもりだったが、お話を聞いている内に一時間近く経過した。
話の内容があまりにも感動的だった。
要約するとこうだ。
最初の診断で、肺ガン(小細胞ガン)で99%助からないと宣告された。
抗がん剤治療をすれば7割位は助かる(延命)可能性がある。
ところが折りしも、日本で開発された新薬の治験が始まりその薬だと85%の可能性があることを聞いた。新薬の治験で大阪では第一例目だという。日本全国で5例しか治験をしないということだった。
少しでも助かる可能性が多いことに賭けた。
更に、その新薬に従来の抗がん剤を併用すればもっと可能性があるとも言われた。
その治験に賭けることにした・・・。
治療開始。すると3日でレントゲンに写っていた大きな腫瘤が半分の大きさにまで退縮し、6日後にはレントゲン上から消えた!胸部CT検査でも見事にガンの痕跡が無くなってしまったというのだ!
しかし、食欲不振はもとより、白血球減少や血清中のNaが低下しその対応に苦戦したという。
また、ごく最近まで一週間以上も40℃近くの不明熱が出て苦しんだそうだ。
幸い、昨日訪れた時は小康状態で落ち着いており、しっかりとお話をされていた。
それにしても、ガンが消えたのである!これは正直言って信じられなかったが、実際に医師よりレントゲン写真などを見せてもらい医師もその効果に驚いていたという。
まさに、奇跡としか言いようがない。
まだ、その新薬の治療は終了していないそうで、もうしばらく続けられるそうだ。
ご本人の体力がもともとあったので、種々の副作用を乗り越えてきたと思う。
話を聞いていて「ガンが消えたんですよ」という言葉を聞いた時、私も感動したが、ご本人の気持ちはさぞ嬉しかっただろうと思う。
あともう少し頑張れば、晴れて退院できそうだ。
部屋を出るとき思わず手を握って「頑張って退院してきてください、待ってますよ!」と言った。
部屋を出ようとしたらベッドから起き上がり、歩いて「エレベーターまでお見送りしますよ」と付いて来られた。長いベッド上の生活で足が少し弱って歩くスピードは遅かったが、一歩一歩を踏みしめて「絶対に治って退院するぞ!」という「気」を感じた。
お見舞いに来てよかった、と心底思った。
医療センターに入院し、手術不能のため、抗がん剤治療を始めていた。
抗がん剤治療は副作用も強く、治療が始まると苦しい。お見舞いに行きたい気持ちは強かったが、副作用に苦しんでいる状況ではなかなか足が運ばず、間接的に様子を聞くのが関の山だった。
しかし、入院して早や一ヶ月以上が過ぎ、思い切って昨日お見舞いに出かけた。
事前に様子をある程度聞いていたのでそれなりの気持ちで病室のドアを開け入った。
病室は個室だ。ドアをあけると奥にベッドがあるが足元しか見えない。
足を踏み入れ、ベッドの方に進んだ。
副作用で髪の毛が抜け、殆ど坊主頭に近い状態だった。しかし、顔色は悪くない。
声にも張りがある。
予想以上にお元気そうで内心ホッとした。
椅子を勧められお話をした。
そこでご本人が最初から今の状況までの経過を話し出した。最初は挨拶程度ですぐに帰るつもりだったが、お話を聞いている内に一時間近く経過した。
話の内容があまりにも感動的だった。
要約するとこうだ。
最初の診断で、肺ガン(小細胞ガン)で99%助からないと宣告された。
抗がん剤治療をすれば7割位は助かる(延命)可能性がある。
ところが折りしも、日本で開発された新薬の治験が始まりその薬だと85%の可能性があることを聞いた。新薬の治験で大阪では第一例目だという。日本全国で5例しか治験をしないということだった。
少しでも助かる可能性が多いことに賭けた。
更に、その新薬に従来の抗がん剤を併用すればもっと可能性があるとも言われた。
その治験に賭けることにした・・・。
治療開始。すると3日でレントゲンに写っていた大きな腫瘤が半分の大きさにまで退縮し、6日後にはレントゲン上から消えた!胸部CT検査でも見事にガンの痕跡が無くなってしまったというのだ!
しかし、食欲不振はもとより、白血球減少や血清中のNaが低下しその対応に苦戦したという。
また、ごく最近まで一週間以上も40℃近くの不明熱が出て苦しんだそうだ。
幸い、昨日訪れた時は小康状態で落ち着いており、しっかりとお話をされていた。
それにしても、ガンが消えたのである!これは正直言って信じられなかったが、実際に医師よりレントゲン写真などを見せてもらい医師もその効果に驚いていたという。
まさに、奇跡としか言いようがない。
まだ、その新薬の治療は終了していないそうで、もうしばらく続けられるそうだ。
ご本人の体力がもともとあったので、種々の副作用を乗り越えてきたと思う。
話を聞いていて「ガンが消えたんですよ」という言葉を聞いた時、私も感動したが、ご本人の気持ちはさぞ嬉しかっただろうと思う。
あともう少し頑張れば、晴れて退院できそうだ。
部屋を出るとき思わず手を握って「頑張って退院してきてください、待ってますよ!」と言った。
部屋を出ようとしたらベッドから起き上がり、歩いて「エレベーターまでお見送りしますよ」と付いて来られた。長いベッド上の生活で足が少し弱って歩くスピードは遅かったが、一歩一歩を踏みしめて「絶対に治って退院するぞ!」という「気」を感じた。
お見舞いに来てよかった、と心底思った。
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