小泉首相の政治改革の柱の一つに医療改革がある。

ご存知のように、老人医療をはじめ、保険の自己負担を引き上げるというものだ。

日本医師会は猛反発しているが、かつての武見会長のような実力者がいないために、改革(?)はどんどん進められつつある。
医師会の意見など、ほとんど聞き入れられないのが実情だ。

アメリカのテロ事件の陰に隠れてしまって目立たないが、今も着々と変革に向けて動いている。

実際に、小泉内閣のいうような保険制度が実施されるようになると、間違いなく国民の負担が増える。

増える医療費を、結局は国民に「つけ」を回す格好となるこの変革は、本当に国民の健康を願っているとは思えない。

不景気な世の中で、もし病気になった場合、その治療費が高くなるのは歓迎される事ではない。
少しでも安く治したい・・・というのが正直な気持ちだろう。

仮に医療費が高くなっても、これまでと医療の質が同じなら、治療を受ける方にしてみれば何か損をしたように思っても仕方ない。

患者さんの負担を軽くする為には、医療の濃度を下げるしかない事になる。検査を減らしたり、投薬処方を減らしたりするしかないわけだ。
しかし、それで万一、医療ミスにつながれば、今度は槍玉に上がるのは医療サイドだ。

そこで医療ミスを犯さないようにしようとすれば、それなりにコストもかかる。悪循環だ・・・。それを患者さんの負担を増やす事でまかなおうとする医療制度の手直しは、本当に国民の為になるとは思えない・・・。

小泉さんはそのあたりの事情をどう考えているのだろう?あまりに強引過ぎる気がするのだが・・・。

それよりも、国民があまりに無頓着すぎないか・・・という気もする。もう少し、国民が声を上げて反対意見を出してもいいのに・・・。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索