ゴルフ場には、難易度の目安になるコースレートという尺度があるのが普通だ。
ハンディキャップ0のスクラッチプレーヤーがそのコースをラウンドした時、どれ程のスコアで上がるかを意味している。コースレート査定の方法にのっとり、算定されるのでそれを見るとそのコースの難易度が想像出来るというものだ。

コースの中にはこのコースレートが算定されていないところもある。これはコースがコースレート査定を受けていないなどの理由からである。

コースの難易度が高いコースでは、当然、一般のアマチュアゴルファーにとってもスコアが悪くなりやすい。逆に、コースレートが低いコースはいいスコアが出やすいということになる。

ところで、コースの難易度を左右する条件とは何か・・・。それは先ず、コース全体の距離。長いコースは短いコースよりもコースレートが高くなる傾向がある。
しかし、短い距離でもコースレートが高いコースもある。その理由は、コースの幅が狭いとか、途中にバンカーを始めとするトラップ(罠)が仕掛けてあるとか、グリーンが難しいとか・・・である。

ゴルフの楽しみは、それらのコース設計者の仕掛けたトラップを見破り、自分の技術なりにコースを攻めて限りなくいいスコアでホールアウトすることである。当然、そこには自然相手のゲームだから風などの影響も考慮しなければならない。また、自然の地形を上手く使って、プレーする我々に錯覚を起こすような造形でホールがレイアウトされたりするわけだから、それらに騙されないように看破する眼も必要となる。

いろいろなコースをラウンドすると、実に巧みにコースが作ってあって感心する。評判の高い名コースほどそうだ。

ところが中には、「二度と来たくない・・・」と思うコースもあるのも事実。
コース設計者の巧みなトラップに打ち負かされて悔しい結果で終わると、再チャレンジの意欲を掻き立てられるし、そういう意味での難易度の高いコースはどちらかというと平凡な易しいコースよりも好きだ。

しかし、今日ラウンドしたコースは(コースの名誉のために名は伏せるが)、二度とスコアをつけながらはラウンドしたくない、と思うに十分なコースだった・・・。
コースはクラブハウスも立派だし、設計者も著名な外国人だ。コースのメンテナンスもきちんとしている。コースそのものはいいコースだ。
しかし、問題はグリーンの難しさだ。

18ホールの全てのグリーンは極めてトリッキーに作られている。つまり、アンジュレーションがきつく、平坦なところがない。しかもアンジュレーションは一様ではなく、グリーン全体がうねっているのだ。

それこそ、グリーンの設計図を十分に事前に見せてもらい、傾斜の度合いなどを熟知していなければ、ゴルフにならない。たとえキャディ付きでも、そのキャディさんがプロのラウンド時のように、正確なグリーンの情報を知り、教えてもらわないことには話にならない。

考えてみて欲しい。例えばパー4のミドルホール。ティショットが上手くいき、2打目もナイスショットでボールはピンに向かってグリーンにナイスオン。ところが、ボールはグリーンに落ちてから止まらず、「え!?」という方向に転がってピンから離れていく・・・。おかしいな?と思いながら、グリーンにたどり着きグリーンを見ると、グリーンはうねっていて、フラットなところにピンは無い。まるでグリーン全体が大きなこぶだらけ・・・。

ショックを受けてパターでピンを狙おうにも、グリーンのアンジュレーションがきつくて一向にボールがピンに近寄らない・・・。2パットならいい。3パットや4パットを平気でしてしまうようなグリーン・・・。
まるで、アクロバティックなグリーンなのだ。

そしてまた次のホールもそんなグリーンが待っている・・・。

はっきり言って、ここまでグリーンを難しくする意味があるのか?と思う。ボールの転がりがとてもいいグリーンや遅いグリーンといった尺度で論じられない難しさ。これはもう面白いというレベルを超えている。

悔しいやら、腹が立つやら・・・。でも、終わりごろにはグリーン上でまじめに真剣にパッティングする意欲も消えていたが・・・。



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