フーリガン・・・

2002年5月11日
聞きなれない言葉、フーリガン。

そもそもはアイルランド系の「ならずもの」が語源という。
それが、サッカー応援に関連して暴力行為を行う過激なファンの総称として「フーリガン」というらしい。

サッカー競技には全く興味がないため、そんな過激なファンがいること自体、ピンとこないのだが、テレビなどでフーリガンの暴動を見たことがあるのを思い出した。
たまたまそんな事件が起きた、くらいにしか捉えていなかったのだが、そうではないらしい。

歴史的にはかなり昔からあるようだ。

それにしても、スポーツの中で、そんな過激なファン組織が出来るのがサッカーというのが面白い。
いろいろなスポーツがあって、なぜサッカーなのだろう?

考えれば考えるほど、分からない。
フーリガンの暴徒ぶりも半端ではない。
「劇的な社会変動、たとえば共産党政権が倒れた後に、解放された若年層がフーリガン行為に走った」などと新聞には書かれている。
社会的なストレス発散の手段の一つとして、フーリガン行為を行うのか?
たまたまその国の主たるスポーツがサッカーだったという事が、サッカーとフーリガンとの結びつきなのか・・・。

そうだとすると、サッカーというスポーツはある意味で不幸だと思う。

勝敗を決するスポーツは、人間本来の闘争心を健全に燃焼させるためのものだ。
勝負である以上、誰しも勝つことを望む。
しかし、勝つか負けるかという、勝敗の結果だけに目を奪われ、勝負の途中経過のスリリングな興奮が勝負が決まった途端に「無」となるとすれば、あまりに空しくはないだろうか・・・。

確率的には五分五分だ。勝たなければ負けるし、負けなければ勝つ。
たまには勝負のつかない引き分けもある。

スポーツとは結果以上に、その経過が楽しい筈だ。
オリンピック競技でも「参加することに意義がある」というクーベルタン氏の名言があるではないか。

自分の贔屓のチームが勝てば嬉しい。しかし、負けたからと暴動に走るというのはどうもいただけない。どうも信じられない現象だ。

来るワールドカップ日韓大会で、フーリガン対策が講じられているというニュースを異様な気持ちで受け止めた。

そこまでしてサッカー競技をしなければならないのか?というのが正直な気持ちだ。

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