御巣鷹山・・・

2002年8月13日
17年前の昨日、日航ジャンボ機が羽田を飛び立ってまもなく、御巣鷹山に墜落した。
もう17年にもなるのか・・・と感慨深い。

折りしも、山崎豊子著「沈まぬ太陽(全5巻)」を先日、読み終えたばかりだった。
この本は、多数の関係者を取材し、小説的に構成したもので、登場する人物・関係機関なども、すべて事実に基づいて再編成したフィクションだ。

読んでいると、「国民航空」というのが「日本航空」のことだとすぐに分かった。
この小説は、その航空会社の一社員が主人公であるが、「御巣鷹山」の墜落事故のことも出てくる。

事故のあたりの描写は、とても映像には出来ないだろうという程凄まじい・・・。

問題は、その墜落事故がどうして起こったかということだが、この本を読むと、事故が起こるべくして起こったと頷けるような日航の体質が見えてくる。

御巣鷹山の事故以来、大きな事故が起こっていないのは偶然とは思えない。
現在の日航と過去の日航とでは随分変化したようだ。表向きには何ら変わらないが、今の日航があるのは、この小説にある主人公をはじめとする人たちの想像を絶する努力の賜物だ。
しかし、下のリンクからいろいろと探ってみると、何と未だに「沈まぬ太陽」は続いているらしい。
日航は「御巣鷹山」を教訓に生まれ変わってはいないようなのだ・・・。

http://www.goennet.ne.jp/~hohri/n-top.htmここには、御巣鷹山事故のことを取り上げてある。
生存者の一人、落合さんの手記を読むと事故の直前の生々しさが伝わってくる・・・。

絶対にあってはならないが、絶対になくならない飛行機事故・・・それも信頼している日本を代表する航空会社が現状のままでは、再び「御巣鷹山」が繰り返される可能性がある。
その恐さをあらためて思い知る。

こんな状態では、17年経った今尚、犠牲者、ご遺族の無念さは計り知れない・・・合掌。

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