文明の有難さ・・・

2002年9月16日
キャンプ生活をすると、自宅に帰ってからいつも感じることがある。

我が家のベッドで体を横たえた時、その寝心地のよさに驚くのだ。

キャンプでは、テントを張る場所がキャンプ場のように整地されていても、我が家のベッドには敵わない。
ましてや、キャンプ場でないような山の中の空き地や、河原などでは石や岩がゴロゴロしていて、その寝心地は決していいものではない。

テントの中に断熱マットを敷き、さらにクッション材を敷いてもだ。
もっとも、最近はエアー式のマットなどもあるが、これとてそれほど寝心地がいいものでもない。

それでも、テントの中では家とは違う独特の雰囲気があって、寝られない、ということはないのだが・・・。

先日のキャンプでは初日も二日目も雨に降られ、おまけに蚊の攻撃にも見舞われた・・・(+_+)
家なら網戸で蚊の侵入も防げるし、風の通りもいい。しかし、テントではどこからか蚊が入り込むことが多い。

お風呂もままならないし、トイレにしてもそうだ。
水道もなければ、ガスも電気もない。
場所によっては携帯電話も圏外となる。

そんな不自由な中で、好んでキャンプをするのは何故だろうか・・・。
敢えて文明社会から離れ、不自由ながらもキャンプが楽しいのは、空気がきれいで、自然というフィールドに接することで、普段は味わえない生活が出来るからだ。

不自由さを色々と工夫して快適さを求めたり、どうしようもない不自由さを受け入れてみたりと、不自由である事を通じて、普段は当たり前と思っていることが、実はそうではないという事を思い知る事が出来る。

余暇としてのキャンプだから楽しめるが、これが災害の為の避難キャンプであったり、難民キャンプであれば事情は全く違ってくる。

キャンプを楽しめるということは、裏返せば幸せであるという事に他ならない・・・。
空気の有難さを普段感じないように、私たちは文明の有難さも軽んじている。
キャンプから帰ると、いつも文明社会の有難さを再認識している。


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