距離感・・・

2002年12月19日
ゴルフコースをラウンドする時、キャディさんが付く場合とセルフでプレーする場合がある。

各ホールには、ほとんどのコースにグリーンセンターまたはグリーンエッジまでの距離表示の杭や、目印となる木などがある。

プレーする我々は、その距離表示を参考に、クラブ選択をしてプレーするわけだ。もちろん、キャディさんが付いている場合、より正確な距離情報を教えてもらえる事が多い。

ところで、このいわゆるヤーデージ杭だが、私は最近はそれほど信用していない。といっても、勿論プレーする時は参考にはする。しかし、コースによってはどうしてもヤーデージ杭の表示位置に納得出来ないようなことも稀にある。これは錯覚などによる場合も含まれるが・・・。
実測して確かめるわけにはいかないから、そのヤーデージ杭の表示の真偽の程は不明ではあるが・・・。

ヤーデージ杭をあまり頼りにしていない理由は、実戦のラウンドを重ねて、目で見て感じた距離感が信頼できるからに他ならない。

つまり、例えばボールからピンの位置を見て、残り距離がおおよそ何ヤードくらいかが不思議と分かるのだ。正確なヤーデージは分からない。しかし、極端な言い方をすれば、残り距離からどの番手を使えば丁度いいとか、大き過ぎるとか、或は小さ過ぎるとかが、自然にイメージとして湧いて来るのである。

これは50ヤード前後の短い距離でも同じ事で、特に短い距離になる程、ボールを前に素振りすると自然に距離感がイメージとして出てくる。
例えば、ピンまでの距離が40ヤードの場合と、60ヤードの場合では当然ながら、アプローチする時のスウィングの強さまたは大きさというものが違うはずだ。

最初から40ヤードという認識を持ってスウィングするのと、単に見た目の距離感でスウィングするのでは違うのだろうか?

私の場合は、後者で、見た目の距離感で体が自然に反応してスウィングの大きさや強さがイメージ出来る。

友人のY氏は、距離を最初に認識してからスウィングするタイプだ。
一緒にプレーしていると、時にY氏から、「今のショットは何ヤード打ったんですか?」と尋ねられることがある。私の答えはいつもこうだ。「さぁ?何ヤードかなぁ・・・?50ヤード杭があそこにあるから、60ヤードちょっと位かなぁ・・・?」という具合だ。(^_^;)

Y氏の場合は、最初に距離を自分なりに認識しないとスウィングが決められない、という。

同じ距離を打つのでも、人によって違うものだ。

面白いのは、正確な距離が何ヤードあるかどうかにかかわらず、かなりの精度でそのイメージした距離感通りにボールを打てば、それなりにボールを運ぶ事が出来るということだ。

目からの情報というのは非常に精度が高い。

ゴルフのタッチなどは右脳でイメージする、等と言うが、距離感もそういう点では右脳を使ってイメージすると細かい距離に拘らなくていいようになる。

もちろん、私が今、こうして目からの情報だけで距離感がつかめるのは、これまでの何百回という実際のラウンドで試行錯誤の結果身についたものだ。

最近はセルフプレーの機会が多いので、余計にキャディさんに頼る機会も少ない。
今では、たとえキャディさんが付いていても、めったな事では距離を尋ねることはない。
自分自身で判断し、自分の責任においてクラブ選択をし、イメージ通りにスウィングしてその結果がどう出るか?・・・これもゴルフの楽しみ方だ。

グリーンのラインを読む時でも同じだ。

出来るだけ自分自身で判断して、それを信じてパッティングする。その結果が正しかったか間違っていたかは、ボールの転がりが教えてくれる。

ゴルフとは基本的には孤独なスポーツだし、自分一人でいろいろな状況に対応して行くべきゲームだ。
だからこそ、自分の五感を総動員してコースに挑むという醍醐味がある。
出来るだけ人やキャディに頼らない姿勢も、一つのプレースタイルだと思う。

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