道具を使うスポーツは、道具の良し悪しで技術をある程度、カバーすることが出来る。
ゴルフでも、自分に合ったクラブだといいショットが打てるように・・・。

スキーではスキーの板に目が行き勝ちだが、それよりももっと重要なのがスキーシューズだ。

これまでスキーの板やシューズに関してはゴルフに比べると無頓着だった。シーズンはずれに、安売りのバーゲンで売られている板やシューズで良しとしていた。特にシューズについては、かなりいい加減だった。

しかし、スキーではシューズが板と体の接点であり、体の動きを板に伝える為の重要な機能性があるということに気がつき、いろいろとスキーの上手な友人などに話を聞いた。

スキーシューズでは有名なラングというメーカーがあり、これをそれぞれの個人の足にピッタリと合わせて成型してくれる職人さんのいるショップが大阪市内にあることを聞いた。
最近のスキーシューズはそんな風に個人の足に合わせて履き易さを追及するメーカーが出てきた。

そこのショップは、それこそもっと個人の足型に忠実に成型してくれるという。日本広しといえども、ラング社からお墨付きをもらった店はそこしかないそうで、日本各地からはるばるシューズを作りに来るそうだ。有名なプロスキーヤー(渡辺三郎氏やその門下生)も贔屓の店だ。それなりに値段(技術料)も高い。しかし、友人の話では、そこで作ってもらったシューズは足にぴったりとフィットし、痛くもないしバックルを1日中緩めなくてもいいくらいで、しかも滑りも変わると絶賛した。

ここまで聞くと私も、「こりゃ作ってみたい」と思った。ちょうど家内がシューズが合わずに痛くてしびれて買い換えたい、と言っていたので、家内と一緒にショップを探して出向いた。

小さなショップだった。ラングのシューズを成型して販売するだけのショップだ。

早速話を聞いて作ってもらうことにした。幸い、1年前のモデルのシューズが半額以下で出来るという。しかも今年のモデルと性能的に差はないよ、とそこのマスターが言った。

足の大きさを測定して、それに合わせてシェルの方を熱成型するのだ。インナーは触らない。ただ、足の裏に合わせてソールは作ってもらった。

オリジナルの変わった道具を使い、かれこれ1時間あまりで完成した。
最初の手を加えない状態では痛くて入らなかったシューズが、成型後は足にぴったりでとても履き心地がいい!バックルを締めても痛みがない。足全体がしっかりとホールドされた、一種独特の安心感がある。

もう一つ感心したのは、人間の膝は無意識に真っ直ぐ曲げると必ず右か左かにセンターがずれている事だ。このずれを、実はシューズで補正してしまう。
シューズを履いて膝を曲げると、きっちりとセンターがずれずに曲げる事が出来るようになっているのだ。

ここまで自分の体に忠実に成型してもらうと、これはもう完全な誂え商品だ。

今まで履いていたシューズは、実は大きめで、かと言って、バックルを締めると痛みが出たし、それでもシューズの中で足が滑ったりして遊びがかなりあったのだ。
これと比べると、履き心地は全く異質である。

何だかスキーが楽しみになってくるではないか。

家内も同じように合わせてもらい、その履き心地に感動していた。

せっかくここまでしてシューズを誂えたので、この際、スキーの板も新調する事にした。
実は、こちらも友人たちから情報を聞いていた。

サロモンのDEMO9というモデルだ。
友人がこの板を買い、滑ったところ、これまた滑りが全然違ったと感動した曰くつきの板である。
確かに、雑誌などで調べても、板そのものの性能が優れている。
彼の場合はシューズは既成の商品だった。それでも板だけで滑りが変わると言う・・・。

誂えたシューズに、この板を組み合わせれば、「鬼に金棒」ではないか!

かくして、高い出費となったが、私は板までも新調し、スキーに出かけた。

さて、その結果は如何に!?・・・つづく(^^ゞ

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