落とし穴・・・

2003年2月3日
信じられない事故・・・
スペースシャトル「コロンビア」の墜落。

事故原因はやがて究明されるだろうが、日本の宇宙飛行士、毛利さんが語った言葉が気になる。

新聞記事によると、『米スペースシャトル「コロンビア」の事故原因について、宇宙飛行士の毛利衛さん(55)は2日午後の記者会見で、打ち上げ時に外部燃料タンクからはがれた断熱材に硬い氷が付着しており、この破片が左翼に落下して耐熱タイルがはがれた可能性が高いとの見方を示した。大気圏再突入時の「摩擦熱は相当に高く、耐熱タイルがないと(機体が)すぐ溶ける」という。
 米航空宇宙局(NASA)は、打ち上げの際に断熱材の軽い破片が落ち、左翼にぶつかったが、「飛行に影響はない」と発表していた。
 しかし、毛利さんは、零下約250度の液体水素が詰まったタンクには「断熱材があっても分厚い氷が付く。打ち上げの振動で氷が付いた破片が落ちると、左翼まで50メートルぐらいあるので、かなりショックが大きい」と指摘。
 その上で「高度約60キロ、マッハ18の状況で機体が溶け始めると、数秒間で次々と(温度などの)センサーが壊れる。船長らが対処するのは不可能で、急に熱が(船室まで)来て、最期を迎えたのだろう。シミュレーター(模擬実験装置)では燃え尽きることや、太平洋に落ちることが結構あるが、それが現実になったということ」と重い口ぶりで語った。』

なんだかとてもシンプルな原因ではないか。
ハイテク技術の最先端で打ち上げられ、宇宙から帰還してきて、最後の詰めで信じられないような原因で事故が起こった・・・。

確かに、一般の飛行機事故も、離陸時や着陸時に最も多いと言われる。
スペースシャトルでも同じことか・・・?

しかし、シミュレーションなどで分かっていることが、どうして防げなかったのだろうか?
機体の老朽化も指摘されているようだ。
莫大な予算を必要とするために、そんな事故が起こったとすればこれは問題である。

人類の進歩のための犠牲であってはならないだろう。
毛利さんの指摘するような単純な原因であって欲しくない・・・。

合掌。

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