子供のころ、耳にたこが出来るほど聞かされた言葉のひとつに、「よく遊び、よく学べ」というのがあった。
私の爺ちゃん、婆ちゃんが特にそれをいつも言っていた。

遊ぶ時は思い切り遊び、学ぶ時はしっかりと学べ・・・。要するに、きちんとメリハリをつけて、ダラダラしてはいけない、という事と解釈し子供ながらも実践するよう努力したものだった。

実社会に出ても、学ばねばならないことばかり。もちろん、遊びの行動半径は広がる。
しかし、若い頃は、どちらかというと遊ぶ暇もなく、仕事、仕事で息つく暇もないのが現実だった。

遊びに関しては実際、一般の人よりもかなり奥手だった。社会人となって十数年間は、遊びという遊びも出来ず、結婚してからも家庭はまるで母子家庭状態・・・。
ふと、職場に泊り込んでいて「こんな人生で一生を終えるのか・・・?」と自問自答したものだ。

あることが転機となり、私は考え方を180度替えた。
これまでの「仕事第一主義」から「家庭第一主義」に。

もちろん、職場での協力や理解が得られたから出来たことだが、そんな風に自分を変えた事で、人生はがらりと変わった。

今まで趣味という趣味もなく、ただひたすら仕事一辺倒だったのが、家庭第一主義に変えたことで、自分の時間を持てるようになったのだ。

自分の時間をどのように使うか?これはとても楽しいチャレンジだった。
家庭を中心に考えると、出来ることも限られてくる。かえって迷うことも少なかった。

最初に始めたのがアウトドア。毎週土日は、紀伊半島の山の中を車で走り回り、自然を堪能した。都会の雑踏から解放され、きれいな空気、景色に接するだけで幸せだった。
乗用車をオフロードを走れる四輪駆動車に替えたのは言うまでもない。

こうして約3年間、ほとんど毎週のように子供も連れて山で週末を過ごしていた。

子供が成長し、スポーツとしてゴルフを夫婦で始めた。そして次は夫婦で二輪免許をとり、大型二輪免許にも挑戦して結局、二人でハーレーにも乗るようになった。

週末はキャンプか、ゴルフか、ツーリング。
毎週末は家でじっとしていることはなかった。
仕事は却って集中出来るようになったし、週末の遊びのために働く意欲が湧くようになった。

一度しかない人生を如何に過ごすかは個人の勝手だ。ならば、悔いのないように、好きなことを家族みんなで楽しめるに越したことはない。

人様から見れば、「まぁ、よくそれだけ遊び回りますね〜!」と呆れられる。
そう、一般論的には、人生半ばまでは「よく遊び、よく学べ」だが、私の場合は、人生の半分は「よく学び、よく学べ」だった。だから後半は「よく遊び、よく遊べ」なのだ。
これでトータルとしてみれば「よく遊び、よく学べ」となるわけだ。 (⌒▽⌒)アハハ!

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