中型二輪免許・・・

2003年4月13日
私と家内はバイクの免許を一緒に取りに行った。8年ほど前の話である。

それまではバイクは危ない、と興味もなかったのだが、ひょんなことからまずは一緒に中型二輪免許をとった。それから後、最終的に大型二輪免許まで一緒に取ってしまったのだが・・・。

いざ二輪免許を取り、実際に二輪を運転するようになると、それまで運転していた4輪の運転がいかにいい加減だったかを反省することになった。
4輪では何ということのないことでも、2輪だと危ない、ということが多い。

ただでさえ2輪は転倒の危険がつきまとう。それに車と違って全くの無防備である。
2輪を運転するときは、4輪と違い、運転そのものは勿論のこと、自分の周囲にも非常に気を遣わなくてはならない。
運転の「質」が違うことに気がつく。

2輪を運転する気持ちで4輪を運転すると、非常に慎重な運転、気配りのある運転となる。
これは実際に2輪を運転したことがなければ分からない。

4輪免許は18歳以上になると取れる。一般に普通免許は年齢が来ると殆どの人が取るだろう。
自分たちの子供も、いずれは4輪免許を取るに違いない。

しかし、いきなり4輪免許を取って、4輪を運転する前に、2輪免許を取り、2輪を運転することで、運転そのものの怖さや、4輪と同じ道路を走ることを体験して、安全運転の何たるかを体で覚えることが、ひいては4輪を運転するときに必ず役に立つ。

こんな風に考えるに至り、我が家では16歳になれば中型二輪免許を子供達に取らせることにした。長女も最初は小型二輪→中型二輪→大型二輪→普通免許、と順を追って免許を取得している。

そしてようやく長男が16歳となり、この春休みを利用して早速、中型二輪免許を取りに教習所に通っていた。実技検定は全て合格し、あとは筆記試験を受けるだけである。
早ければ次の火曜日に免許証が交付されるだろう。

中型二輪免許を取ることと、中型二輪(400CCバイク)に乗ることを義務づけている。親が強要しているので、これらの費用は親が負担する事にしている。

で、今日は、400CCバイクをバイク屋さんに見に出かけた。蛙の子は蛙だ。
私たち夫婦はハーレーに乗っているため、長男は、やはりアメリカンスタイルのバイクに乗りたいという。馴染みにしているバイク屋さんに出かけ、展示してある中古のアメリカンバイクを見せてもらった。

いろいろと長男は悩んだ末、かなり個性的に改造を加えたホンダのスティードという400CCのアメリカンバイクを選んだ。

アメリカンスタイルのバイクは、本質的にスピードを出して峠道をヒラヒラと走れるようなバイクでもなければ、高速道路をかっ飛ばせるようなバイクでもない。
ある意味、無茶が出来ないバイクだ。だからこそ、安全運転につながるわけなのだが・・・。

1週間ちょっとで納車となる。
それまでには間違いなく、長男は免許を取っているだろう。

晴れて免許を取得し、バイクが手元に来れば、親子で試乗をかねてミニツーリングに出かけよう。一緒に走ることで、安全運転の実地訓練をし、私が認めるまでは、単独でのバイク運転は禁止である。

こうして危ないバイクに乗り、物騒な交通社会の怖さを体験し、徹底的に安全運転の基本を学んでもらうのが狙いである。

交通事故を誰しも起こしたいとは思うまいが、それでも事故が起こるのは、殆どの場合、やはり「起こるべくして事故は起こる」、ということを事故を起こす当人が分かっていないからだと思う。

2輪を運転すると、自然とそのあたりのことがよく理解できる。

「2輪は危ないから乗ったらダメ」、という意見をよく耳にする。2輪が危ないのは紛れもない事実である。だからこそ、その危なさ、怖さを理解する必要がある。それが欠けているから、4輪で事故が絶えないのだ。

敢えて、子供達に危険を承知で2輪に乗せるのは、子供達に交通事故を起こして欲しくないという誰よりも強い親心なのだ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索