山中2泊3日・・・

2003年5月6日
例年出かける紀伊半島のほぼ真ん中の山の上(標高1300メートル)で3家族ファミリーでキャンプしてきた。

この時期、キャンプ場は大入り満員。でも、そんなキャンプ場でのキャンプは我々のグループは誰も好まない。

ただ単に空き地となっている場所でテントを張るだけのキャンプ。もともと、林業で木を伐採して運び出すために作られた場所だ。だから、結構広いし、何家族かでキャンプするには丁度いい。

車を止め、それぞれにテントを設営し、みんなで食事をするためのタープテントを張ってもまだ余裕の広さだ。
そして、周囲は見晴らしがよく、道路からも入り込んでいて普通の人は気づかずに通り過ぎてしまう。

完全なプライベートキャンプ地である。こんなところでキャンプをすると、もう普通のキャンプ場で規則に縛られ、周囲に気を遣いながらのキャンプはしたくなくなる。

Sさんは愛犬を連れてきた。大人しい子犬だ。ここだから、ペットも大丈夫。ペット連れでキャンプできるキャンプ場は少ない。ここならどんなにうるさく吠えても大丈夫。いや、ペットよりもキャンパーの方がうるさいかも・・・。

Sさんの次男と、うちの次男は車にマウンテンバイクを積んできた。二人は山道を走り回った。
車でやって来てもここまでは大変なところだ。それだけに、この辺りで、マウンテンバイクで走り回ることはまず不可能。車で運んで来ない限りは、こんな環境のいい、自然の中で自転車には乗れない。だから、二人とも大喜びで走り回っていた。

我が家は2台の車を動員。いつも使うランクルプラドには荷物を満載し、もう一台、ジープラングラーも駆り出した。
ラングラーは幌をはずし、フルオープンで走った。眩しい陽光を浴び、からっとした気持ちのいい風を受け、若葉の香りを感じながら走るのは都会では無理。こんな時こそ、この車の真骨頂だ。

キャンプ地から、林道をゆっくりと走りながら、タラの芽採りに出発。
4台の車で走りながら行くと、さすがにみんなの目がタラの「目」になっている(^^)
先頭で見逃しても、後続の誰かが「タラの芽発見!」と無線で知らせてくる。その都度、車を止めて、高枝切狭を出して収穫する。
林道が故に、まず通りすがる車はない。たまにオフロードバイクが走るくらいだ。

さっと走れば30分くらいのところを2時間以上かけてゆっくりと走っていく。
丁度、昼時となり、昼食休憩。
自宅から作ってきたおにぎりが無性に美味い!
山の景色を愛でつつ、美味しい空気で、どんな食べ物も美味しくなる。
汗もかいたので、缶ビールを開け、乾杯。酔いも軽いが、1時間ほど休憩したら醒めるでしょう。まさか、林道で飲酒検問はないだろうし・・・(#^.^#)

昼食が済んで、再び同じ道を逆行しキャンプ地へ。反対方向に進むと、みんなで見逃したタラの芽がまた見つかるから不思議だ。

こうして帰りも2時間ほどかけてようやくキャンプ地に帰還。
そして子供たちはまたキャンプ地近くでマウンテンバイクで遊んだり、探検に出かけた。
大人たちはまた「乾杯!」

一息入れて、今夜の料理の準備にかかった。

今夜のメニューは、

?タラの芽、ヨモギ、蕗の葉のテンプラ
?我が家特製のタレに漬け込んだスペアリブの炭焼きBBQ
?合同で作る豚汁。最後にこのダシでうどんを煮込む。

酒は生ビールと日本酒。

最初に山菜のテンプラを揚げ始めた。揚げてすぐに塩をしてそのまま食べるのだ。
子供たちも全員集合して、揚がった山菜はすぐになくなる。なかなか大人の口まで回って来ない。でも大丈夫。十分すぎるほどの収穫なのだ。
子供たちの隙をついて大人も食べる。
「いやはや、美味い!」
独特の香り。マーケットで売っているような養殖したタラの芽とは色も違うし、香りも違う。当然ながら味は別もの。
天然ものには太刀打ちできないのだ!参ったか!と、悦にひたる。

ひとしきりテンプラを食べた頃、熾した炭が丁度いい感じになった。さて、次はスペアリブの炭焼きだ。炭も本場紀州の備長炭だから、BBQには最高なのだ。
じっくりと焦がさないように、遠赤外線で中まで火を通す。表面がブツブツと焼け、中からジューシーな肉汁が染み出てくる。焼いていて、よだれが出てくる。(^^♪

これも優先的に子供たちの胃袋に納まっていく。実はこのスペアリブは、同行したKさんの長女りこちゃんが毎回ご指名のメニューなのだ。

大人たちはビールを飲んだり、つまみを食べたりして、じっと我慢。
子供たちが食べた後、ようやく大人の番だ。
「う〜む、やっぱりこれも美味い!」
家内特製のタレだが、よく出来ている。
手を脂でベトベトにしながらかぶりつく。残るのは骨だけ・・・。

最後は「豚汁」だ。
この味噌の味付け(赤味噌と合わせ味噌の配合具合)は私とKさんの奥さんとのコンビが好評で、今回はスペアリブを焼いていたため私が手を離せず、既に味噌が溶いてあった。
最後のチェックだけさせてもらう。
ちょっと、合わせ味噌が少ないかな?と、味噌を加えて味を調整。

いつもなら、大鍋で作った豚汁がメインディッシュなのに、今回は山菜のテンプラ、スペアリブとメニューも多く、さすがに大鍋の半分しか消化できなかった。
それでも豚汁で最後の最後で満腹となり、みんな満たされた顔で幸せそうだった。

知らぬ間に、空は満天の星となっていた。
食後は小さく焚き火をしながら、談笑。
日本酒もあっという間に空になり、午後9時過ぎには誰彼ともなく寝ましょう、となり、それぞれテントの中に・・・。

外は昼間と違い、気温も下がって肌寒かったが、テントの中は寒くなく、シュラフに入り込むとすぐに寝入ってしまった。


コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索