スウィングに素振りがあるように、パターにも素振りがある。

グリーンにボールが乗り、2パット以内でカップインしなければならない。
ボールとカップの位置関係を十分に読み、いよいよラインを決めたらボールに対してアドレスをとる。

殆どの人はアドレスする直前に、ボールの手前でカップを見ながら素振りをして、いわゆるタッチをイメージしている。かく言う私もそうだった。

ラインを決めたら、慎重にボールの手前に立ち、カップを見て、上りならカップの上の方に、下りならカップの手前に仮想カップを想定し、そこまでの距離感をイメージしつつ素振りする。そしてイメージが決まってからいよいよボールにきちんとアドレスして、先ほどのイメージ通りにパッティングをする・・・。

ここ一ヶ月くらい前から、私はその素振りをやめた。厳密には素振りを全くしないわけではないが、するとしても以前のようにアドレスする直前ではなく、ラインに正対してボールを転がす方向を正面に見ながら素振りする。

ラインを決めたら、そのままアドレスして、仮想カップを見て、そのままパッティングする。

実際に素振りもせずに、距離感が出せるのか?と心配になるが、これが不思議と距離感通りにパッティング出来るから不思議だ。

練習グリーンで、もちろんある程度練習が必要ではある。
練習グリーンで試しにやってみるといい。

ラインを決めたらアドレスする。そしてカップまでをじっくりと見る。カップを見つめた目をボールまでゆっくりと戻してくる。
ボールまで目が戻ったら、ためらわずにテークバックする。

タップ式でパチンとボールを打つよりは、ストローク式でパッティングする方がいい。

こう言うとややこしそうだが、要するに、今まで素振りしてからパッティングしていたのを、そのまま素振りを省略してボールをストロークするだけの話。

誰だって、カップ(目標)を見ながら素振りする時は、カップ(目標)までの距離が自然に目から情報として入り、それがパッティングのストロークの強さに反映されているわけだ。

つまり、カップ(目標)を見ることで、距離感がイメージ出来るからパッティングのストロークの強さ、すなわち素振りの大きさが決まる。

ところが、素振りをして、そのイメージが出来ると、実際にボールを転がす時に、先ほどのイメージ通りにストロークしようという意識に変わる。
言い換えれば、目から得た情報(距離感)がいったんパターン(パターのストロークの強さ)として脳に置き換えられる。そして、そのパターンを再現しようという動作に変わる。

このパターン化した情報を経ずに、目からの情報をそのまま動作に変換する方が無駄がない。
つまり、素振りとしてやっていた動作で、そのままボールを転がしてしまうわけだ。

騙されたと思って練習グリーンで試してみる価値はある。
自分の右脳を信じることだ。
慣れてくると、これまでよりも距離感が合うようになる。

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