ゴルフは基本的に一人でプレーするスポーツであるが、通常ラウンドする時には単独プレーはない。2人〜4人でプレーするのが一般的だ。

いわゆる同伴競技者とプレーすることになる。
パートナーというのを耳にするが、通常のプレー形態では一緒にプレーするメンバーは「パートナー」ではなく、「同伴競技者」というのが正しい。

つまり、同伴してスコアを競う者で自分にとっては「味方」ではなく、「敵」なわけである。

誰しも、いいスコアでプレーしたいのは同じである。いいスコアでプレーするためには、いいショットを放つのが条件だ。しかし、いいショットを放っても、運悪く、フェアウェイ真ん中のデボットにボールがあり、打ち辛いこともある。この場合、原則は「あるがまま」に打つのがゴルフだ。しかし、ローカルルールで救済を受け、動かすことも出来る。

ルールに従いさえすれば、それはそれでどちらでも良いと思う。

ゴルフにはいろいろなルールが多く、ルールをしっかりと理解していないとプレーが円滑に進まないこともある。ゴルファーはルールも勉強しなければならない。

さらに、ゴルフとは自己申告のゲームである。ゴルフのルールを忠実に守るかどうかも、自分の判断に委ねられる。

例えば、空振りしたのを、同伴競技者が目撃していれば、空振りした本人もまさかそれをカウントせずにスコアを申告することはないだろう。
しかし、同伴競技者が見ていない場面で、空振りしたとして、それを正直に1打としてカウントするかどうかは、本人の申告に任されるわけだ。

こんなことがあった。空振りした本人が「見られていない」と思ったのか、ホールアウトした申告スコアに空振りの1打が含まれていないことがあった。この時は、「え!?」と思ったが、本人が申告した以上、それを信じざるを得ない。私から見て、空振りに見えたスウィングでも、本人が「あれは素振りだ、空振りじゃない」と言えば、それ以上議論するのは無駄だ。

また、こんな気分の悪い話を聞いたことがある。かなり昔の話であるが、家内が一緒にプレーしたシングルさんが、ティショットで明らかにOBラインを越えたショットを打った。しかし、打った本人は「助かっているかもしれない」と言った。
家内ともう一人の同伴競技者と、その本人の3人でその辺りを探した。OB杭があって、ボールも見当たらず家内はこれは間違いなくOBだと思ったそうだ。ところが、その本人が「あ、ボールがありました!」と言ってそこから実際にボールを打ったそうだ。しかし、その場所には探した時にはボールがなかったそうだ。

これなども本当にボールが隠れていたのかどうか真実は不明であるが、あくまでも本人が言う以上は信じざるを得ない。

当然、この反対もある。つまり、申告スコアが1打多いので問うと、「空振りしたから」などと答えが返ってくることもある。
また、OBになるようなボールではなかったのに探しても見当たらない時、こちらが未練たらしく探している中、当の本人から潔く、「紛失球にします」と言う場合もある。

ゴルフでは、このように自分にとって不利な場面に遭遇した時に、その人の人間性が垣間見えることが多い。
不利な状況、不遇にどう対処するか、というのが実はゴルフの面白さの真髄なのかもしれない。

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